消費税率引上げと価格表示について

安倍首相は10月1日の閣議で2014年4月の消費税率8%への引上げを決定しました。消費税の引上げは1997年4月の橋本内閣以来2回目です。
消費税の増税による影響は様々ですが、経済再生と財政健全化を同時に達成するためには決断せざるおえないのかもしれません。

今回は来年4月1日からの5%から8%への増税に伴う価格表示の影響について考えてみたいと思います。いままで、店頭価格は税込の総額表示が義務付けられていました。しかし、消費税転嫁法が10月1日に施行されたことにより、2017年3月迄は税抜き表示も認められることになりました。よって、今後は店ごとで店頭価格の表示が税込と税抜で異なることになります。税抜き表示で安さをアピールしたいお店もでてくることでしょう。一方消費者は税込か税抜きかで混乱、計算が大変になるかもしれません。

例えば、税抜き379円のお弁当で想定しますと、こんな感じです。
    現在  消費税5%  税込総額表示 → 398円
    現在  消費税5%  税抜き表示  → 379円
    増税後 消費税8%  税込総額表示 → 409円
    増税後 消費税8%  税抜き表示  → 379円 

なんか、これだけ見ても混乱してしまいますね。
そこで、各業界団体は業界毎で価格表示の基本方針を検討しているようです。しかし、百貨店協会は税込の総額表示が基本方針。日本スーパーマーケット協会は税抜きが基本方針。このように業界毎で方針が異なるようです。消費者にっとては、業界を選んで購入している訳ではないので、しばらくは税込?税抜き?で混乱することになりそうです。慣れるまでは、計算機を持って賢くお買い物をするしかないようです。

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