伊豆大島土石流災害と大島町の対応

16日未明に発生した伊豆大島土石流災害。18日現在で死者22名、行方不明者27名にものぼる大災害となっていましました。10年に1回の猛烈に発達した台風26号。この台風による尋常でない雨によって土石流が発生しましたが、なぜ大災害が発生してしまったのでしょうか、せめても人命は救えなかったのでしょうか。

~であったら、~していたら、とはあまり考えたくありません。ただし、この災害から真の原因と課題を検討する必要があると思います。
1)気象庁が特別警報を発令していれば・・・
2)土石流が午前2~3時という就寝時間帯ではなく、昼間に発生していたら・・・
3)東京都の複数回に亙る避難検討依頼について、大島町が迅速に対応していたら・・・
4)町長が出張せずに大島町に残っていたら・・・
5)地域防災計画に明記されていた土石流危険渓流に対する土砂災害のハザードマップを作成していら・・・
6)大島町及び住民の災害に対する意識がもっとたかったら・・・

報道機関を通じた情報によると、以上の~であったらが想定できます。また複合的な要因が重なってこの災害から回避できなかったと考えられます。
しかしながら、やはり残念に思うの大島町の対応です。都から大島町への複数回に亙る土砂災害の注意喚起に対して何故迅速避難指示をしなかったか。
また、大島町の災害対策の取組みが不十分だったようです(町は地域防災災害計画で土石流危険渓流として認識していたのにもかかわらず、ハザードマップさえ作成していなかった事実)。

自治体は、早急に地域防災計画の見直しを行う必要があると思います。なお、見直しのキーワードは二つあると思います「いままでの経験を超えた異常気象が発生しているという事実」「超高齢化社会が進んでいる、高齢者の安全は担保できるか」

今回の大災害でお亡くなりになった方にご冥福をお祈りするとともに、大島町には早急に原因究明と課題の明確化及び対策を計画されることを望みます。

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